カラスによる生ゴミ被害の対策方法!原因を知りゴミ袋やネット等効果的に使って防ごう

カラスによる生ゴミ被害の対策方法!原因を知りゴミ袋やネット等効果的に使って防ごう

カラスよって生ゴミが食い荒らされ、ゴミ捨て場が散らかってしまう被害が後を絶ちません。

とくに都市部を中心に被害が増えており多くの方が迷惑しているのと同時に、行政側もそれぞれで対策を打ったりと対応に追われています。

このページでは、いま社会問題となっているカラスのゴミ問題による生活環境被害について、原因やカラスの習性から対策方法をまとめてみたいと思います。

カラスによるゴミ問題とは?

カラスによって起きているゴミ問題とは、人間が出すゴミの中に含まれる生ゴミをカラスが食べ散らかし、結果として周辺に生ゴミが散らかったり悪臭を発生させる生活環境被害のことを言います。

カラスの被害と言えば農業被害も大きな問題となっていますが、生ゴミ被害は多くの人が直面することからより身近な問題と言えるでしょう。

カラスによるゴミ問題の原因を把握しよう

カラスによるゴミ問題の背景にある個体数の増加

カラスによるゴミ問題が増加した背景として、都市部に棲みついたカラスの増加が挙げられます。

いま問題となっているカラスのほとんどがハシボソガラスとハシブトガラスの2種類となりますが、後者のハシブトガラスは元々は森林地帯に生息しているカラスでした。モノが溢れかえっていたバブル期の頃からより簡単に餌にありつける都市部へと移動し始め、人間の出す生ゴミなどを食べながら繁殖してきました。

参考データによると、田んぼなどでカラスの餌となる昆虫などは田んぼ一枚につき12kg程度なのに対し、都市部の生ゴミは田んぼ一枚の面積につき約60kgとも言われ、単純に5倍の餌がある楽園なのです。それはそっちに移動したくなるのも分かります。

昔はカラスと言えば個体数の多かったハシボソガラスが代表とされていましたが、今ではハシブトガラスの個体数の方が多くなり、元々ひと回り体の小さいハシボソガラスが追いやられる結果となっています。生態系まで変えてしまう結果となっていたのです。

ちなみに筆者の故郷は田んぼに囲まれた田舎ですが、カラスの数が多いと感じたことはなく生ゴミが食べ散らかされるのはもっぱら野良猫の方でした(;^_^A カラスが荒らしている光景も見た記憶がありませんでした。

東京都は15年かけて個体数の減少に成功

東京都では平成13年からカラス対策のプロジェクトチームを発足しており、都内全域でカラスの個体数を減らす活動を進めてきました。ちょうど平成28年度までの活動報告データがあったので紹介したいと思います。

カラスの生息数の推移
カラスの生息数の推移 – www.kankyo.metro.tokyo.jp

プロジェクト発足からすぐに大幅な個体数の減少に成功し、増加した時期もあったものの順調に減少していると言えるデータです。

カラスの捕獲数の推移
カラスの捕獲数の推移 – www.kankyo.metro.tokyo.jp

捕獲数は減ってきているように見えますが、個体数と駆除数のバランスを考えると平成28年にはほぼ一対一となっており、かなり駆除していると言えるのではないでしょうか。15年という歳月はかかったものの、当時に比べて個体数は4.5分の1まで減っており、行政はしっかりと結果を出していると言えますね。

都庁によせられた苦情相談件数の推移
都庁によせられた苦情相談件数の推移 – www.kankyo.metro.tokyo.jp

その結果がよく分かるのがこのグラフで、都庁によせられた苦情相談件数は15分の1まで減少しています。これも非常に素晴らしい成果だと思います。

カラスによる生ゴミ被害の原因はゴミの出し方や管理方法にある

長々と説明してしまいましたが、言いたいこととしては、カラスによる生ゴミ被害の原因は人間側のゴミの捨て方や管理方法にあると言うことです。

当然カラスも生き物なので生きるためには餌を食べなければならず、目の前に美味しそうな餌があれば食べてしまうのが自然の節理だと思います。人間は自らそういった状況を作り出し、結果としてカラスの大繁殖を引き起こしてしまいました。

逆を言えば、生ゴミをしっかりと管理することでカラスにとって魅力のない環境にすることができれば、もしかすると元々住んでいた場所に帰るのかもしれません。本来は駆除などせずそういった流れを作れれば良いのですが、それはきっと10年20年先のことになるでしょう。

カラスの生ゴミ被害をなくすための対策方法

カラスのゴミ被害をなくすためにできる対策として挙げられるのが以下の方法です。

  • ゴミの中身を分からなくする
  • ゴミに手を出せなくする
  • ゴミに近づきたくなくさせる

それぞれ詳しく解説していきます。

カラスの生ゴミ対策① ゴミの中身を分からなくする

カラスはなぜゴミの中にエサがあると判断できるのでしょうか?

その答えは視力が良いということです。人間の視覚は赤・青・緑の3種類の視細胞によるものですが、カラスは赤・青・緑に加え紫外線を判断できる4種類の視細胞となっています。紫外線は食べ物に含まれる脂質などに反射するため、カラスが食べ物だと判断できるとされています。逆に嗅覚はそれほど優れておらず、ほぼ視覚のみで食べ物を判断していると言われています。

そこで役立つ方法がゴミ袋の中身を分からなくする方法です。

一番簡単なのは真っ黒いゴミ袋を使用することですが、ゴミを出すには指定のゴミ袋を使わなければいけません。そこで役立つのが、紫外線をカットする塗料を使用したゴミ袋です。

紫外線をカットして害鳥被害を減らす試みは海外でも導入されており、農作物などにアントラキノンという成分を散布することで、鳥は食べ物かどうかが分からなくなり被害が軽減されるとのこと。このアントラキノンは鮮やかな黄色をしており染料としても利用されています。

この成分を使用したゴミ袋を使うことで、カラスは中身を判断しづらくなり生ゴミ被害も軽減されるとのこと。

ここで注意したいのが、黄色のゴミ袋なら何でもよい訳ではないということです。ただ黄色いだけでは人間同様カラスも中身が見えてしまうので、紫外線カットなどしっかりと説明が入っているものを使用するようにしましょう。

なお、お金をかけずに簡単に実践できる方法としては、生ゴミを新聞紙に包んでからゴミ袋に入れることです。新聞紙に包むことで中身がカラスから見えなくなるので、これだけでも効果を感じられる場合があります。

カラスの生ゴミ対策② ゴミに手を出せなくする

カラスの生ゴミ対策で一番確実なのが、このゴミに手を出せなくする方法です。

しっかりとした造りのゴミステーションやポリバケツにゴミを捨てるようにするだけで、カラスは中身にエサがあると分かっていても手を出すことができません。ゴミに触れることすら出来なくなるので、一番完璧な対策方法と言えるでしょう。

ただこれは自治体などの絡みもあるため、個人でどうこうできない場合がほとんどです。捨てるまでに自宅で管理する場合にポリバケツに入れるなど、できることだけでも試してみるのが良いでしょう。

市販のゴミ用ネットなどもありますが、ただのネットをかけるだけではカラスにずらされたりするのであまり意味がありません。重りつきのネットを使用したり、自分がゴミを捨てたらしっかりとネットをかけるという意識を利用者みんなで持つことが最重要となります。

カラスの生ゴミ対策③ ゴミに近づきたくなくさせる

カラス対策の最終手段として検討したいのが、カラス撃退グッズを使用してゴミに近づきたくなくさせる方法です。

今では様々なカラス撃退グッズが販売されています。一例は以下の通り。

  • 忌避剤を設置する
  • カラスの模造品を吊るす
  • スピーカーで音を鳴らす
  • 反射グッズを設置する
  • 超音波装置を設置する

まずカラスに対する忌避剤ですが、前述の通り嗅覚はそれほどということなので、あまり効果がないと言われています。

カラスの模造品に関してですが、最初は効果がありそうなものの知能が高いカラスが相手だと、数日経てば模造品だと見抜かれそうな気がします。田舎に行くとカカシにカラスが止まっていたりしますからね・・・。

スピーカーを設置したような話も聞いたことがありますが、近所のことを考えるとむしろ騒音問題に発展しそうなのでおすすめできません。

続いて紹介するのがこのカラス除けの反射グッズです。しっかりと設置できれば90%以上追い払うことができるとされ、山形県や福島県で実際に導入されており確かな効果を発揮している商品とのこと。

常にカラスの視界に入るように設置することで恐怖感を与え、カラスを追い払う効果があるとされています。

最後に紹介するのが超音波発生装置です。

元々は野良猫撃退グッズとして有名な商品ですが、カラス退治にも効果的とのこと。ゴミ捨て場を荒らすのはカラスのみでなく野良猫の被害も同時に発生します。この2種類の害獣害鳥を同時に追い払うことができるのは非常に魅力的ですね。

カラスによる生ゴミ被害の対策方法まとめ

カラスによるゴミ被害は減少傾向にあるとされていますが、地域差があり常に悩まされ続けている地域も多いと思います。

今すぐ実践できることから撃退グッズを使用する方法まで紹介してみましたので、お困りの方がいればぜひ参考にしてみて下さい。

2018年7月21日