ハクビシン(白鼻芯)の被害と対策方法!駆除/退治/撃退/生態/形態/特徴/写真/動画

ハクビシン 被害/対策/駆除/退治/撃退方法/分布/生態/特徴/写真/動画

東北地方では昔から農地などで見かけることが多かったハクビシンですが、ここ数年で東京を中心に関東地方でも目撃情報が増えており、害獣の一種として広く知られるようになりました。

このページでは、ハクビシンの生態や形態とともに、実際に起きている被害や対策方法について紹介します。

ハクビシンとは?

ハクビシン(白鼻芯) 被害/対策/駆除/退治/撃退方法/生態/形態/特徴/写真/動画 - ハクビシンの被害

ハクビシンとはネコ目ジャコウネコ科ハクビシン属に分類される動物で、漢字は『白鼻芯』と記されその名の通り頭から鼻にかけて白い線が入っています。形態の似た害獣にアライグマやアナグマがいますが、この特徴で見分けることもできます。

ハクビシンは在来種?外来種

ハクビシン(白鼻芯) 被害/対策/駆除/退治/撃退方法/生態/形態/特徴/写真/動画 - ハクビシンは在来種?外来種

ハクビシンは指定外来種とされていますが、その歴史はハッキリしておらず外来種か在来種かはまだ明確に断定されていません。

  • 江戸時代の書物に記載のある雷獣はハクビシンであるから在来種
  • 日本ではジャコウネコ化の化石が見つかっていないから外来種
  • 第二次世界大戦時の毛皮用に持ち込まれた外来種

上記のような様々な意見があり、詳しい歴史についてはまだ分かっていません。

ハクビシンの形態

ハクビシン(白鼻芯) 被害/対策/駆除/退治/撃退方法/生態/形態/特徴/写真/動画 - ハクビシンの形態

ハクビシン(白鼻芯) 被害/対策/駆除/退治/撃退方法/生態/形態/特徴/写真/動画 - ハクビシンの形態2
出典:農林水産省Webサイト

ハクビシンは成体になると体長50cm~75cmくらいまで成長し、しっぽの長さは40cm~60cmほどにもなります。体重は3kg~5kgほどにもなり、大型のネコのような体つきとなり、オスよりもメスの方がひと回り大きくなります。

全身は柔らかく長い灰褐色の体毛で被われており、顔の中心に白い線が入るほか耳や首回りが茶褐色や黒色となります。この模様は個体差があり、地域によっても尾の先端が黒や白など様々です。

ハクビシンが分類されているジャコウネコ科は漢字で麝香猫と書き麝香と呼ばれる独特の香りを持つ分泌液を出しますが、ハクビシンも麝香の様な香りを出す「会陰腺」を持っています。ジャコウネコの分泌液はシャネルの香水に含まれていたりクレオパトラが香水に使用していたとされる等、昔から人々と深い関わりがあります。『コピ・ルアク』というコーヒー豆は、ジャコウネコが一度食べて排泄した未消化のコーヒー豆を一つ一つ拾って作られ、1日で1kgもできない最高級のコーヒー豆として知られています。

ハクビシンは害獣として知られていますが、もしかするとジャコウネコのような関わり方もできるのかも知れません。

ハクビシンの特徴・見分け方

ハクビシン(白鼻芯) 被害/対策/駆除/退治/撃退方法/生態/形態/特徴/写真/動画 - ハクビシンの特徴・見分け方
出典:農林水産省Webサイト

前述の通り、ハクビシンの顔には特徴的な模様があり、体系の似ているアライグマやアナグマとは大きく異なります。

また、タヌキなどの足指の数が4本なのに対し、ハクビシンの足指は5本あります。これによって足跡の見分けができるとされています。

ハクビシンの写真

ハクビシンの動画

ハクビシンの生態

ハクビシン(白鼻芯) 被害/対策/駆除/退治/撃退方法/生態/形態/特徴/写真/動画 - ハクビシンの生態

ハクビシンの分布・生息地

ハクビシン(白鼻芯) 被害/対策/駆除/退治/撃退方法/生態/形態/特徴/写真/動画 - ハクビシンの分布・生息地
出典:農林水産省Webサイト

ハクビシンは中国からマレーシアやインドネシアなどの東南アジア、インドやネパールなどの南アジア、台湾や日本などの島国などアジアに広く生息しています。

日本では本州の東日本側・四国地方を中心に生息しており、大阪府・鳥取県・大分県・沖縄県を除く43都道府県にまで生息域が拡大しています。。

基本的に海抜200 – 1000m程度の標高の低い地域に生息する傾向がありますが、海外では標高2,500m以上の高山地帯でも生息しているという報告があります。

木登りや綱渡りが得意であり身体能力が高く、山林の樹木の穴や他の動物が棲まなくなった巣穴などを棲みかとしています。最近では民家の床下や屋根裏に棲みつく個体も多いため害獣として扱われることが多くなりました。

ハクビシンの食べ物

  • カキ・イチジク・ミカンなどの果樹類
  • トウモロコシなどの野菜類
  • 木の実
  • 虫・昆虫
  • カエル・トカゲ・ネズミなどの小動物
  • 鳥、鳥の卵

ハクビシン雑食で特に果実などを好んで食べる傾向にあります。里山に多いカキやイチジクなどを食べるほか、昆虫や小動物なども食料とします。

ハクビシンの繁殖

ハクビシンは母子で生活することが多いのですが、10匹以上の複数の家族が混合した群れを作ることもあります。

1年に1回、2カ月程度の妊娠期間を経て夏から秋にかけて出産し、2~3頭の子供を産みます。子供が産めるようになるまで10カ月ほどしかかからないため、繁殖力の強い動物だと言えます。

ハクビシンの行動

ハクビシンは夜行性で日中に見かけることは少ない動物です。棲みかを複数持ち、そこを転々としながら暮らしています。

ハクビシンの運動能力は非常に高く、電線を綱渡りしている光景が目撃されるほか、垂直に1m以上できるジャンプ力も備わっています。逆に横方向へのジャンプは苦手でそれほど飛べません。木登りが得意であり、民家の壁や雨どいも自由に上り下りしますが、逆に穴掘りなどは得意ではありません。

害獣というと獰猛な印象を受けますが、そこまで気性は荒くなく人間を見ると逃げますが、まれに人を怖がらない個体もいます。

ハクビシンの被害

ハクビシンの特徴・見分け方 - 害獣駆除110番
害獣駆除110番

ハクビシンの被害は大きく2つに分類され、住宅に棲みついた個体による生活環境被害と農作物に対する農業被害となります。

ハクビシンによる生活環境被害

ハクビシン(白鼻芯) 被害/対策/駆除/退治/撃退方法/生態/形態/特徴/写真/動画 - ハクビシンによる屋根裏の糞尿被害
出典:農林水産省Webサイト – ハクビシンによる屋根裏の糞尿被害

ハクビシンの生活環境被害で一番多いのが、床下や屋根裏に棲みつきそこにフンをする糞尿被害です。大量の糞尿は天井にシミを作ったり異臭を放ったりして生活環境を破壊します。野生動物は病原菌を保有している危険性もあるため、粉塵などを吸うことで健康被害に繋がるリスクがあります。

夜行性の動物のため夜中に天井から動き回る音や鳴き声などがする騒音被害や、木材をかじったり配線を噛みちぎる家屋破壊の危険性もあります。

ハクビシンによる農業被害

ハクビシンは昔から地方では害獣として知られていましたが、その理由がこの農業被害です。

ハクビシンの好物である果樹類に関して特に被害が多く、カキ、ぶどう、モモ、サクランボ、ナシ、ミカン、リンゴ、イチゴなどが代表的です。

出典:農林水産省Webサイト ハクビシンによるブドウの被害

他にはメロン、スイカ、トマト、トウモロコシ、ジャガイモ、サツマイモ等の農作物にも被害が確認されているほか、合鴨農法の田んぼで合鴨が殺される被害も聞くことがあります。

出典:農林水産省Webサイト ハクビシンによる被害推移

農林水産省のデータを見るとやはり果樹と野菜に集中していることが見受けられ、その被害額も年々増加傾向にあることが分かります。

出典:農林水産省Webサイト ハクビシン・タヌキ・アライグマ被害

ここで1点補足になりますが、ハクビシン・タヌキ・アライグマの被害に関しては害を加えた動物の種類が分からないことが多く、正確な数値が出せていないという現状があります。地域によってはすべてをハクビシンの被害と考える場合もあるため、これらのデータはあくまで参考値となります。

ハクビシン対策

ハクビシン(白鼻芯) 被害/対策/駆除/退治/撃退方法/生態/形態/特徴/写真/動画 - ハクビシン対策

ハクビシンによる被害が起きている場合、何とかして対策を行う必要がありますが、もしまだ加害種がハクビシンであると特定できていないなら調べることから始めましょう。そしてハクビシンであると特定できてから、自ら対策を講じるか駆除業者に依頼するかを検討します。

自動撮影カメラでハクビシンか確認

ハクビシンは夜行性であることと人間を見ると逃げることから、目視で確認することは非常に難しいです。そのため上記の動画のように自動撮影できるセンサーカメラを設置して確認することを推奨します。

センサーカメラも多数ありますが、設置場所にもよりますが防水機能と暗闇でもOKな赤外線によるノーグローフラッシュ機能があると便利です。

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ハクビシンの予防策・撃退方法

ハクビシンは鳥獣保護法の対象となっている動物のため、行政の許可なくして勝手に駆除することができません。

第一条 この法律は、鳥獣の保護を図るための事業を実施するとともに、鳥獣による生活環境、農林水産業又は生態系に係る被害を防止し、併せて猟具の使用に係る危険を予防することにより、鳥獣の保護及び狩猟の適正化を図り、もって生物の多様性の確保、生活環境の保全及び農林水産業の健全な発展に寄与することを通じて、自然環境の恵沢を享受できる国民生活の確保及び地域社会の健全な発展に資することを目的とする。衆議院

この法律を犯してしまうと一年以下の懲役又は百万円以下の罰金という罰則が定められているため、勝手に捕まえたり駆除することはやめましょう。

もしあなたがハクビシンにお困りの場合、まずはハクビシンが近づかないように予防策を講じる必要があります。ハクビシン対策としては以下の方法が代表的とされています。

  1. 餌となる食べ物を放置しない(生ごみや未収穫の果実・野菜など)
  2. 棲みかや隠れ場所を作らせない
  3. 住居への侵入経路をなくす

餌となる食べ物を放置しない

本来山林で暮らすはずのハクビシンが里山や都市部まで生活範囲を広げている理由の一つに、餌が豊富にあることが挙げられます。

ハクビシンが果樹類やトウモロコシなどの野菜を好むのは前述の通りですが、雑食性のためネズミなどの小動物や人間のだす生ゴミなども好んで食べます。そのため、屋根裏や作業小屋に棲むネズミや庭先に果樹類がある人間の住まいはハクビシンにとっては食べ物の宝庫です。特に未収穫で落下した果樹や野菜などは格好の餌場となってしまうのです。

生ゴミの管理を徹底したり未収穫の果樹や野菜の処理を徹底するだけでも、ハクビシンへの対策となります。

棲みかや隠れ場所を作らせない

ハクビシンは警戒心が強く人間を避ける習性があるため、隠れ蓑となる場所を好みます。枯葉の溜まった排水溝や散らかった作業小屋などは、ハクビシンにとって絶好の場所となります。

そのため定期的に排水溝の掃除をして見通しを良くしたり、作業小屋を整理整頓して隠れ場所をなくし定期的に見回るようにするだけでも居着く可能性を下げることができます。

住居への侵入経路をなくす

木登りが得意なハクビシンは、木の枝などを伝って屋根に登り屋根裏などへ侵入します。

庭先から屋根へ渡れるよな枝を剪定したり、床下への経路をしっかりと塞ぐことで住居への侵入を防ぐことができます。

ただし、雨どいを伝ったりベランダなどから侵入する恐れもあるため、そういった場所には鳥よけのバードスパイクなどを設置するのもハクビシン対策となります。

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ハクビシンを追い払う対策グッズ

野生動物は餌場や棲みかへの執着心が強いため、上記の対策方法だけでは諦めてくれないケースもあるかもしれません。

そういったときは、人工的な方法でハクビシンを追い払うという強硬手段もあります。

  1. 電気柵を設置する
  2. 忌避剤を使用する
  3. センサーライトを設置する
  4. 超音波装置を設置する
  5. センサー付スプリンクラーを設置する

電気柵を設置する

農作物の害獣対策として導入が進んでいるのがこの電気柵です。熊やイノシシといった大型の野生動物対策として広く導入されていますが、ハクビシンにも有効であるとされています。

対象となる害獣によって設置の仕方が変わってくるので、事前に対象種の特定は必ず行うようにしましょう。

忌避剤を使用する

ハクビシンが小動物にとって天敵なように、ハクビシンにもオオカミやキツネといった天敵がいます。それら天敵の糞尿の匂いに似せた忌避剤も多く販売されており、撒くことでハクビシンが近寄らなくなります。

糞尿ではなく唐辛子成分を配合した忌避剤も売っているので、合わせて検討してみるとよいでしょう。

また、石油系の匂いやニンニクも嫌がるとされているので、つぶしたニンニクを設置する方法もあるようです。

センサーライトを設置する

ハクビシンは夜行性のため夜に行動しますが、明かりを避ける習性があるためセンサーライトが点くと驚いて逃げ出します。

特に夜行性の動物は青色のライトやLEDライトに対し視認性が高いので、これらのライトを選択するとなお効果的です。

超音波装置を設置する

野良猫を撃退する装置として人気が高い超音波装置ですが、ハクビシンなどの害獣用の商品も販売されています。

これらを設置することでハクビシンをはじめイタチやタヌキなども追い払うことができます。

センサー付スプリンクラーを設置する

海外の家庭で害獣対策用品として利用されているのがセンサー付きのスプリンクラーです。

ただ、当然ながら水を出す装置で人間にも反応するため、間違った使い方をすれば自分や家族がびしょ濡れになってしまいます。

もし設置する場合は設置場所などをよく検討する必要がありそうです。

ハクビシンの駆除方法

様々な対策を講じてもハクビシンを追い払えなかったり、緊急性が高い場合は業者に頼んで駆除してもらうしかありません。

いくつかのステップを踏めば自分で駆除することも可能ですが、狩猟免許を取得したり行政への申請が必要だったりと一朝一夕でできることではありません。

業者に頼む場合はもちろん駆除費用はかかりますが、狩猟や行政への申請もすべて行ってくれる場合がほとんどで、手間なくスピーディーに対応してもらうことが可能です。

もし早急に何とかしたいという方がいたら、一度検討してみてはいかがでしょうか。

2018年7月21日